
2027卒向けの採用広報が始まりました。
2026卒学生の解禁がつい先日だったのに・・・
そんな想いになっている方も多いのではないでしょうか。
採用活動が早期化する昨今、年間を通したフォローが必要になってきています。
「採用広報に力を入れたいけれど、人手が足りずなかなか手が回らない。」
そんな課題を抱える企業は少なくないのではないでしょうか。
当社も同様に、限られた体制の中で、効率的な広報活動が難しいと感じています。

当社では、主に以下のような採用広報に取り組んでいます。
・採用サイトや就職ナビサイトの作成や更新
・SNSでの情報発信
・説明会やインターンシップ等のイベントの企画・集客・運営など
できるだけ、様々な媒体・手段から求職者との接点を持ち、
選考の応募や内定承諾に繋げたいと考えています。
これはどこの企業でも同じではないでしょうか。
でも、人手不足の昨今、採用にかけられる人手も少なく、
当社もご多分に漏れず、ほぼ1人体制で運営しています。
「他の業務もある中、採用広報に多くの時間を割けない」というだけなく、
「欲しい人材にアピールをしたいけど、うまくツールに落とし込めない」という
問題も・・。
そこで、ツール作成だけでも、もっと簡単にできない!?
という想いから、今はやりの生成AI(ChatGPT)を使って、
ほぼ1人体制でも効率よく、欲しい人材にアピールできるツール作りにチャレンジしました!
今回作成したツールは、
大学などに配布する、27卒採用向けの「オープンカンパニーと仕事体験のお知らせチラシ」です。
ChatGPTを活用したら、どんなチラシが作れるのか?
当社の実践事例をご紹介します!
ChatGPTを使ったチラシ作成にチャレンジ
チラシ作成業務において、当社では次のような課題を感じていました。
- 専任のデザイナーやライターがいない
- 「伝えたいこと」が漠然としていて言語化できない
- 短く、わかりやすく自社の魅力を伝えるのが難しい
- 毎回ゼロからチラシを考えるのは大変
- 工数・時間がかかりすぎる
- 「求める人物像」に響く表現が難しい
実際に、一人で0から構成を考え、デザインも自分で作成した場合、
A4のチラシ1枚作るのに、4~5時間程度も時間をかけていた事も・・・。
そこで、
「チラシを短時間かつ少ない工数で作ること」
「欲しい人材(ターゲット)が興味をひくようなチラシを作ること」を目標に
ChatGPTを使うとどれだけ短縮できるのか、実験してみました!
どのようにChatGPTを使ったか?
ステップ1:ChatGPTに情報を読み込ませ、チラシの構成を相談
ChatGPTに人材要件や会社概要、訴求ポイントなどの資料をPDF化して
読み込ませ、A4両面チラシのキャッチコピーとレイアウトの相談をしました。
<実際に使用したプロンプトはこちら>

依頼文は少し日本語としておかしいところがあったり、
「当社の欲しい人材が好みそうな表現にしてほしい」と、かなり漠然とした依頼をしましたが、
しっかりとPDFを読み込んで、当社にマッチしたキャッチコピーを提案してくれました!
なんて優秀!!

キャッチコピー:「岐阜で、自分らしく、未来を変える」
✔ 自分らしく=主体性・自己理解
✔ 未来を変える=チャレンジ精神
✔ 岐阜で=地元志向の学生への訴求
(=は当社の求める人材要件の一部)迷いがちな構成もChatGPTが一瞬で作成してくれました!
↓裏面の構成まで、しっかり回答してくれています!
これをベースに数回対話をして最終化します。
ちょっとした希望をお伝えすると、ばっちり修正してくれるので、とても簡単です!

構成さえあれば、あとは簡単!ではないので、
次はデザインも助けてもらいます。
ステップ2:「Canva」を利用したデザイン案をもらう
工数をかけずに、デザイン性の高いチラシを作るなら、「Canva」を併用するのがおすすめです!
当社でもInstagram投稿も含め、「Canva」をフル活用しています。
「Canva」で作れるデザイン案を依頼しました。
ーCanvaとは?
初心者でも、簡単にデザインが作成できるオンラインツールです。
テンプレートや素材が豊富に用意されており、プレゼン資料、ポスター、 SNS投稿画像など
デザインスキルがない人でも、直感的な操作でプロのようなデザインを作ることができます。
(Canvaを利用するには、事前にアカウント登録が必要です。無料版もありますが、有料版なら、
プレミア素材やテンプレートが無制限で使用できます。ぜひ当社にお問い合わせください。)
デザイン性の高いチラシを簡単に作りたいので、Canvaで作れるもので提案してくれるよう、
プロンプトで依頼します。
実際のプロンプトは以下の通りです。

すると、デザイン案と、Canvaで使えるおススメのテンプレートを、具体的に教えてくれました! やっぱり優秀です!


ステップ3:Canvaでテンプレートを探して、画像や文字を追加する。
ここまで準備できていたら、いよいよCanvaでテンプレートを検索し、作成するだけです。
提案してもらったテンプレートをCanvaで開いて、作りやすい方を選びます。

今回は、このテンプレート2種類をベースに作ることに決めました!
あとは、テキストや画像、色を修正して、チラシを作成するだけ。
Canvaの操作はとても簡単。
マウスでドラッグ&ドロップするだけで、画像の位置やサイズの調整ができ、
文字をクリックすれば、テキストもすぐに編集できました。
ステップ4:表現の調整と、文字起こしを依頼する
実際に作成すると、文字のテキストを短くしたり、
表現を見直したいところがでてきました。
そこで、「この文章を3行にしたい」「もう少しカジュアルに」などの要望をだして、
ChatGPTに修正してもらいます。
ChatGPTをそのまま張り付けると、予定していたフォントから変わってしまいました。
なんて面倒・・・
そこで、気持ちが疲れてきたので、もっと簡単にコピペしたいので、「テキストデータ」に保存してもらいました。
最初からこうしておけば、もっと簡単だったのに・・・と思ったりしましたが、
これは次回からの改善策としておきます。
あとはテキストをコピペするだけで完成です!
驚くほど速く終わりました。


完成したチラシはこちら!
使ってみて分かった!採用広報でChatGPTを使用するメリット
ChatGPTを使ってみて感じたメリットは以下の通りです。
- 「伝えたいけど言葉にできない」を言語化してくれる!
- ターゲットに合わせた表現を考えてくれる!
- 外注しなくても、自社で作成でき、コストも時間も節約できる!
「誰に」「何を」「どう伝えるか」を相談するだけで、
構成から言葉選びまで伴走してくれるのが、ChatGPTの強み。
さらに、Canvaと併用すれば、誰でも簡単に、効果的な広告の作成が可能になります!
私の実験では、1時間で完了することができました。
今までに比べて約1/4の時間で完成するなんて、やっぱり優秀です!

まとめ:生成AIで、これからの採用広報を変える。
「いつも時間や人が足りない・・・」
「なかなか良いアイディアが思い浮かばない・・・」
そんなとき生成AIは、採用担当者の強い味方となってくれると実感しました。
とくにほぼ1人採用担当の会社にはもう一人社員が増えたような感じです。
27卒はまだ始まったばかり。
限られた時間でも、欲しい人材へ自社の魅力をしっかり届けるために、
生成AIを相棒として活用してみてはいかがでしょうか。
中部事務機株式会社では、他にも生成AIを活用した業務改善にチャレンジしています。
引き続き、デジハタにご紹介をしますので、ぜひこれからもチェックしてください!
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